シニアジョブ広報ブログ

株式会社シニアジョブ(https://corp.senior-job.co.jp)の広報ブログです。

広報がベンチャー入社時にテレビ露出の時期をコミットするということ

こんにちは。

シニアジョブ広報の安彦です。

 

本日、3月18日、テレビ朝日大下容子ワイドスクランブル」で、シニアジョブが取り上げられました。

社員が個人的に撮影協力をして放送されたものを除けば、シニアジョブ創立以来初のテレビ放送でした。

内容は後から触れますが、会社として本当に理想的な取り上げられ方で、社長も他のメンバーも本当に喜んでいました。

サイトがダウンしたりもしました。

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ところでこの「テレビに出る」ということは、私が2019年7月の入社時にコミットした成果でした。

入社時には「1年以内」というスケジュールでしたが、7月中に決定した広報予算の投下とともに「2020年2月」というスケジュールに繰り上げました。

 

通常、中小・ベンチャーへのジョインから半年で、社名もビジネス内容もしっかり露出するテレビ出演を実現するのは、非常にハードルの高いことです。

残念ながら私もスケジュール通りとはいきませんでしたが、1ヶ月遅れで成し遂げることができました・・・

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ここで私がジョインした時にコミットした成果達成スケジュールと、ジョインから約1ヶ月後までに修正した成果達成スケジュールのうち、代表的なものを見比べてみましょう。

ついでに実際の達成状況も見てください。

 

【ジョイン時の成果達成スケジュール】

  • 2019年12月: 一般紙掲載達成
  • 2020年6月: テレビ露出達成
  • 2020年12月: イベント登壇達成

 

【ジョイン後1ヶ月での修正スケジュール】

  • 2019年11月: 一般紙掲載達成
  • 2020年2月: テレビ露出達成
  • 2020年6月: イベント登壇達成

 

【達成状況】

  • 2019年9月: 一般紙掲載達成 → 日経新聞に掲載
  • 2020年3月: テレビ露出達成 → テレビ朝日で露出

※イベント登壇は未達成(3月に社長が登壇予定だったが新型コロナ影響で中止)

※上記以外には、11月に週刊誌掲載を達成、同じく11月から連載執筆を開始、1月に社員個人のテレビ露出を達成しています。

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概ね予定通りに達成できている状況です。

ジョイン時は、ジョイン後半年で一般紙掲載(5大紙を目標)、1年でテレビ露出、1年半でイベント登壇の予定だったのが、一般紙掲載を1ヶ月、それ以外は半年繰り上げています。

 

ジョイン時のスケジュールについては、一般紙の掲載は特に、期間設定が甘いと感じるかもしれません。

これは私が前職までの都合上、一般紙の記者さんやテレビの方との関係が切れている、あるいは使うわけにはいかない事情があったためと、交通費以外の予算計上を行わなかったためのスケジュールです。

 

これを1ヶ月で一般紙掲載以外大幅に繰り上げることになったのは、ネタもとさんと契約したことによるものです。

正直、9月からの契約で11月まで2ヶ月での一般紙掲載も、2月まで5ヶ月でのテレビ露出も、ネタもとの担当者さんには難しいと言われましたし、私自身もネタもとさんの活用のみでは難しいだろうと認識していました。

しかし、投下費用を考えると、このぐらいのスケジュール修正は必要だと思いましたし、実現できる自信もありました。

 

 

正直、広報は結果をコミットしにくい仕事です。

成果をスケジュールまで切ってコミットするには、手法が限られてきます。

  1. イベントを企画、開催して、取材や掲載を実現する
  2. 事業そのものに踏み込んで、大きく取り上げられるトピックを企画、創出する
  3. そもそも会社が大きなトピックを予定している
  4. 既に持っているメディア担当者との強固な関係を使う
  5. ペイドパブリシティを使う

この5つぐらいです。

しかし、どれも中小企業・ベンチャー企業で実践するにはハードルがありますよね。

 

私は今回、シニアジョブにジョインし、広報セクションを立ち上げるにあたって、上記のような手法には頼らずに、「2020年2月までにテレビに出る」ということをコミットして、1ヶ月遅れながら実現しました。

そのために必要なことは、

  • どんなアクションを行うと、どの時期にどんな形になるかの予測
  • 複数のアクションを継続、連携させた計画や戦略の構築
  • 想定通りに進まない場合の、計画や戦略の修正

などです。

 

広報ではない業務では至極当たり前のことですが、広報ではアクションと成果の因果関係を綺麗に分析できないせいか、あまりこうした動きをしっかり行う話を聞きません。

多くの場合、業務を細分化したり、定型化したりするのに一生懸命で、小ぶりで成果の見えやすい、単発でつながらない施策ばかりを定期的に散りばめる計画になりがちです。

 

私の今回の計画を例に出すと、

要は、

「 テレビ局から取材が来るには、どういう会社・どういう状況になっていればいいか? 」

を真剣に考えるところが核になります。

そして、

  • それにはどんな状況の段階があるのか?
  • その状況を構築する期間はどのくらいか?

これを考えることで、テレビに出る時期も想定できます。

それをシニアジョブの状況と、私の実力から求めた時に「2020年2月」だったのです。

 

また、私は広報だけでなくすべての業務について

「 計画や戦略の事前設計よりも、実行開始後の修正のほうが重要 」

だと思っています。

 広報のアクションは成果との因果関係が図りにくく、再現性が低いのでなおさらです。

教科書で「これが有効」と言われている施策よりも、実際に現場の感覚から「今の状況ではこうするべき」という施策に次々と置き換えるべきです。

 

その意識があったからこそ、ネタもとの契約時点で大幅なスケジュールの変更を決断できましたし、社員個人が撮影協力でテレビ番組に出るような、一見、会社としては何の成果にもならないような、教科書には載っていない施策を矢継ぎ早に実践していったのです。

当然、社員個人のテレビ露出も、今回の会社のテレビ露出につなげるための布石です。

 

テレビ露出自体も成果の形としてわかりやすく、経営者にも社員にも喜んでもらいやすい内容ですから、計画的に実現するメリットは大きいですし、こうした中長期的な計画で広報施策を実行することで、会社の動きや成長に追従しながら将来的に大きな目標を達成する広報が可能になります。

 

会社の状況が刻一刻と変わっていくベンチャーの中にいても、計画を都度修正することに慣れていれば、慌てずに計画をバージョンアップさせていくこともできます。

 

実際に過去には、今回のテレビ露出よりもさらに特殊で、一般の広報が実行しない、難易度の高い施策を成功させたことがあります。

そのあたりの話は、また別の機会にお話ししましょう。

 

経験がない状態で、難易度の高いテレビ露出の時期をコミットするようなことは、なかなかできることではないと思います。

しかし、広報のすべての成果の達成タイミングを「わからない」「なんとも言えない」とするのではなく、計画を立てて時期を読むことを少しずつ実施していくと、見通す力が高まるように思います。