私は「ライター型広報」、あなたは?
こんにちは。
シニアジョブ広報の安彦です。
今日は広報担当のタイプ分けについて書いてみたいと思います。
最近では広報について勉強する大学の学科もあるようですし、新卒向けの広報の募集もありますよね。
でも、以前は新卒からいきなり広報というのはあまり多くなく、他の職種からコンバートされることが多かったです。
私が新卒の頃は就職氷河期だったので、営業の募集しかなかったですしね・・・
私は広報になる直前の仕事はライター。
ライターからライターとして転職したものの、転職先で何でも屋になり、その中に広報が入ってた感じです。
新規事業立ち上げやコンサルタント、最終的には研究員まで兼任する何でも屋でしたが、大きく分けると、広報、ライター(兼制作管理)、マーケですね。
いろいろな広報担当さんと交流すると、他にもちょいちょいライター出身やライター兼任の広報さんがいることがわかりました。
文章を書く経験や、メディアさんとの接点、あるいはメディアの中にいた経験などは、広報として役に立ちますよね。
このタイプの強みは当然、書く力。
情報を的確にまとめて、伝わる表現にして、あるいは書く分量・頻度も増やせます。
私がそこまで有能な書き手なのかは、触れずにソッとしておくのがお約束です。笑
こうした広報以外の経験職種にも左右されますし、先輩広報や企業文化、企業規模などによっても広報担当さんのタイプは千差万別。
そもそも広報の業務自体も会社によって方針や取組内容が大きく違うので、広報というだけでひと括りというのも難しいかもしれません。
でも、自分と似たタイプの広報担当さんがいると楽しいし、心強いですよね。
と思ったので、自分の狭い経験ベースなのですが、広報のタイプ分けを作ってみました。
たぶん、1タイプに分類されるのじゃなく、誰しもいくつかのタイプの複合なのだと思います。
そのうちまたアップデートしたいと思いますので、気になったら優しくご指摘ください。笑
スター型広報
自分自身を積極的に売っていくタイプの広報担当さんです。
自分では積極的に前に行かなくても、結果的に前面に出されている人も含みます。
キラキラ広報女子みたいな方だけでなく、男性でも広報の方本人が有名で、あちこちで露出されているということも珍しくなくなりました。
勉強会を主催されていたりすると、そうなりやすいですし、YoutubeやSNSなど以前に比べて個人が露出や発信をしやすくなったので、こういったタイプ・属性の広報担当さんも増えていますよね。
経営者型広報
広報業務をほぼ経営者の方がやっているケースも中小・ベンチャーでは多いですし、広報部門の担当役員が大活躍しているケースもあります。
経営者との距離や、意思決定・経営判断の場面への近さも広報には重要なので、自然と経営者に近くなるケースもあります。
当然業務は広報専任ではなく、経営や管理と二足のわらじになりますが、責任と肩書を持ってメディアと相対できるのでメディアにも喜ばれますよね。
広告宣伝型広報
広報の勉強をするとよく「広報と広告は別もの!」という注意を目にしますが、実際に会社によっては誤解や勘違いも含めてゴッチャにされがちです。
一般的な広報ではお金をかけないノンペイド・パブリシティが活動の中心ですが、記事広告のようなペイド・パブリシティや、ブランディング用のTVCMまで範疇とする「広報宣伝担当」のような方もいますよね。
費用の有無ではなくブランディングの成果を重視するマインドや手法を持っている反面、本人や会社が対価を伴わない活動に無理解だったりすることもあります。
一部の大企業さんだとまだ多いかもしれません。
企画マーケ型広報
これはちょっと私独自で癖のある分類なのですが、企画職やマーケ出身の広報担当さんは、ひとつの施策の費用対効果やKPIにこだわる傾向があるように感じています。
この施策を、この期間、このくらいのコストをかけて実施すると、見込める成果はこれくらい・・・という考え方はビジネスの上で当たり前ですが、広報施策でもこれを徹底するタイプです。
成果を着実に上げやすく、イベント企画なんかは非常に強いのですが、成果の見込みがはっきりしない広報施策を敬遠しがちです。
特にマーケと兼任だったりすると、どうしても広報施策は後回しになりやすいですよね。
つながり型広報
人脈づくりを重視するタイプ・・・って、多くの広報担当さんは誰しもやっていることだと思うのですが、さらに2タイプに分けられて、どんどん人脈を拡げるタイプと、ある程度固定の深いつながりを好むタイプといますよね。もしかしたら「ただ飲みたいだけ」というタイプもいるのかもしれませんが。笑
コネクタ業務などに幅を拡げる広報担当さんは、このタイプの傾向を持っていると思います。
こういうタイプで波長の合う広報担当さんと仲良くなると、一瞬で自分のつながりがものすごく拡大しますよね。
接待営業型広報
メディアへのアプローチも飛び込み営業も変わりはしない!みたいなマインドの方が割と多いようなタイプです。
企画もプレゼンもアグレッシブですごいのですが、接待費を十分使える会社や立場だと、宴席ひとつで取材をゲットするスピード感もすごいです。
大企業の広報担当さんはこのタイプのスキルを持っていると思うのですが、ご時世なのかあまりこういう話自体を聞かなくなりました。
管理型広報
これも規模の大きい会社や、特にホールディング会社に多いのですが、情報発信の内容の統制や危機管理にウェイトを置いたタイプです。
IRと兼任の場合もこうしたタイプの方が多かったりしますよね。
実際、有名大企業になると放っておいても四六時中ニュースに社名が出ますし、IRでルルー上絶対出さなきゃならない情報もありますし、広告だけでも相当な露出があるので、攻めよりも守りが重視されるのは当然です。
秘書型広報
広報が経営者の近くにいるべきなのは、先にも書きましたが、業務が秘書とドッキングしてしまった場合のタイプです。
内閣で言うと、経営者が総理大臣、秘書兼広報は官房長官といったところでしょうか。
私の場合、あんまり部下からの世話焼きを好まない社長の下にいることが多かったので、秘書的業務はそこまで経験豊富ではありませんが、それでも広報施策と直接関係なく、代理で動いたり、記録用のメモを取ったり、運転手をしたりしたことが度々あります。
社長のスケジュール管理をするようになったら、このタイプです。
ライター型広報
広報は、多かれ少なかれ文章を書きますし、他の職種より文章の上手さも要求されると思います。
SNSやブログも(見ての通り)文章ですし、Youtubeでもやらない限りは文章書いているだけで広報自身が前面に出ることもないハードルの低さもあります。
広報と直接関係のない文章を書いたり、広報施策でも文章系のものに埋もれ始めるとこのタイプです。
寄稿や連載の施策などにつなげやすいです。
裏方消極型広報
どっちみち広報は間接部門で花形ではありませんし、基本的には経営者を立てるべきなので、最初のスター型広報以外は誰しも裏方になるのですが、中には非常に消極的な広報担当さんもいます。
ちょっと偏見が入るかもしれませんが、本当に目立ちたくないのに広報の仕事を振られた方や、広報がまったく重視されていない環境で総務などと兼任・・・というより片手間で広報の仕事を振られた方などがこんな印象です。
現在は広報のお仕事もクローズアップされることが多くて、積極的に就きたい人も多いので、そう多くはないと思うのですが・・・
まったくの私の独断と偏見で、広報のタイプを10タイプに分けてみました。
私自身は、ライター型+つながり型みたいなところでしょうか。
広告や販促用制作物(動画など)にも関わっていた経歴があって、ペイド・パブリシティにも抵抗はないので、広告宣伝型の傾向も少しあると思います。
仲良くできそうという広報担当さんは個別にご連絡ください。笑
ちなみに、私が勉強不足なだけかもしれませんが、他で出ていた広報のタイプ分けには、こんなものが見つかりました。
何かの参考になればと思います。
いずれは私ももっと上記のタイプを精巧にして、フローチャート診断とかにしたいなぁ・・・