ユニコーン企業とゼブラ企業のキメラにはなりたくない
こんにちは。
シニアジョブ広報の安彦です。
最近、これまでのユニコーン企業ではなく、ゼブラ企業が話題ですよね。
ユニコーン企業が急成長や市場の独占を目指すのに対して、ゼブラ企業は社会貢献や持続可能性、共存などを目指す・・・
これってまさに弊社、シニアジョブでは？？
と思ったのですが、もし、シニアジョブがゼブラ企業だとして、広報としてはどんな戦略が適しているのでしょうか？
ゼブラ企業に必要な広報とは？
今回の広報ブログはそんなお話です。
ちなみに私自身、つい最近追いかけ始めたテーマなので、その答えがわかって記載してあるわけではありません。
■ゼブラ企業ってどんな企業？
ゼブラ企業がどんな企業かというと・・・
とりあえず、ウィキペディアを引用してみますね。
急激な成長や市場の独占などを特徴とするユニコーン企業とは対照的な成長を目指す。ゼブラ企業は持続可能性や共存性を重要な価値とする。「ゼブラ」（シマウマ）の呼称は、企業利益と社会貢献という相反する課題の両立を目標とする点に由来する。
言わんとしていることはわかるのですが、いまひとつ、イメージが湧きにくいですよね。
ちなみに「ゼブラ」名前の由来は、孤高のユニコーンに対し、シマウマが群れで行動するからとも言われています。
次に、冒頭のDREAM GATEの記事で、ゼブラ企業の特徴に挙げられているものを列挙します。
つまり、社会貢献について大きな革新性を持った事業で、なおかつ情報や利益を独占せずに広く分配・公開し、クリーンで透明性がある必要がある、と・・・
いやこれ、普通に難易度高くないですか？
こうした言葉の定義だけ見ると、日本では大企業が目指すような姿ですよ？
もちろん、ベンチャーやスタートアップでもインパクトのある社会貢献を事業として展開していたり、フラットでオープンな情報公開を行っていたりする企業はありますが、それだって、すべてのステークホルダーに利益を分配・循環させるのは難しいですし、大企業のIR並に財務状況をオープンにしているところは少ないです。
私たちシニアジョブも、目指しているのはまさに「社会的インパクトの創出」ですし、シニアの求職者さんにも、シニアを採用する企業さんにもメリットがあるようなマッチングを目指していますが、ノウハウやナレッジをいきなり全公開してしまうとしたら、それはむしろ財政的なリスクといえます。
■メディアは「シマシマのユニコーン」を追い求めてる？
では、広報として「メディアが取り上げるゼブラ企業とは？」みたいなテーマを追ってみたいのですが、考えるほどに、
メディアが取り上げたい企業は「ユニコーン＋社会性」みたいな企業じゃないのかなぁ、
という感覚が大きくなりました。
もちろん、ゼブラ企業じゃなくても「面白いスタートアップ」のような記事を出していらっしゃるメディアは多いですし、弊社も週刊エコノミストさんの「挑戦者」のように、割とゼブラよりのベンチャーが出演しているコーナーの取材を頂戴しましたが、それ以上に
「ユニコーン的要素の不足で取材に至らないことが多い」
と感じています。
これまでシニアジョブが取材に至らない理由とされた、不足のユニコーン的要素は・・・
- 調達額
- シェア率
- 対競合の売上比
- 資金調達ピッチの登壇実績
この項目で評価される企業って、完全にユニコーンかユニコーン候補じゃないですか？
この項目プラス社会貢献という話になっても、それはゼブラ企業ではなく、ユニコーン企業＋社会貢献なのかと思うのです。
ゼブラ企業や社会貢献系の企業の取材記事も多いですが、当然、市井でひっそりと活躍している企業ではなく、何らか目立っている社会貢献企業であって、それはつまり、シェア1位や事業規模1位、先行者、特許の保有者などで、ゼブラ企業の定義と微妙にズレる印象があります。
■シニアジョブはゼブラを目指すのか？
では、シニアジョブとしてはどんな露出を目指すのか？というと、これも結論はでていないのですが、タイトルのように
「ユニコーンとゼブラのキメラは嫌だなぁ」
と思うのです。
もっとも、今後の会社の成長過程は「ユニコーンとゼブラのキメラ」に限りなく近いものになりそうです。
まだまだ規模の小さいシニアジョブが、今以上にシニアの就労問題に貢献するには、革新的なアイディアなどだけでなく、お仕事紹介の業務を行う人員が必要になりますし、その場合にブランドイメージやノウハウなどの知財もしっかり守っていく必要があるでしょう。
ゼブラ企業に求められる要素をできる限り満たせるように努力をしつつも、ユニコーンを目指した事業計画を描いていくと思われます。
しかし、その場合も私たちシニアジョブが絶対に守るゼブラ的要素が一つあります。
それは「競合を駆逐しない」ということ。
シニアジョブ1社では、シニアの転職を支援しきれないことを、強く認識しているため、競合への基本姿勢は「連携」です。
あるいは、この競合との連携についてベストな形を提供できた時、シニアジョブが世の中からゼブラ企業だと認識される日が来るのかもしれません。
実は既に準備中だったりして・・・
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