プレスリリースに一部掲載したシニアジョブSEO担当のメッセージ全文
こんにちは。
シニアジョブ広報の安彦です。
この広報ブログも半年以上放置してしまってすみません。
シニアジョブではTwitterや代表取締役の連載、オウンドメディアなどでも様々な情報発信をしており、さらに社内の日常を紹介する採用ブログ「シニアジョブInside」もオープン、プレスリリースの情報発信も強化していることから、広報ブログのプライオリティが下がってしまっておりました。
今回、半年以上ぶりに広報ブログを更新したのは、シニアジョブのSEO担当から発せられたメッセージのうち、プレスリリースに掲載しきれなかった全文を掲載するためです。
どういうことかと言うと、シニアジョブの新規事業として8月に始まったシニア専門求人サイト事業のSEO状況について報告する会が、開始から1カ月が過ぎた9月21日、社内外の関係者を招いて開かれました。
そこでSEO担当から、単なる報告だけにとどまらないメッセージが発せられたため、その一部を報告会について触れたプレスリリースの中で紹介しました。
しかし、全文をプレスリリースで紹介するには膨大であったため、この広報ブログで紹介することにしたのです。
ちなみにそのプレスリリースはこちらになります。
この広報ブログの存在意義は
「プレスリリースなど会社の公式発信では書けないことを書く」
ということであるため、今回はある意味、目的に適った記事かもしれません。
■シニア専門求人メディア「シニアジョブ」SEO報告会が開かれるまでの流れ
さて、シニアジョブSEO担当のメッセージ全文をご紹介する前に、なぜSEOの報告会が開かれ、SEO担当がメッセージを発することになったのか? その発端であるシニアジョブの新規事業、シニア専門求人メディア「シニアジョブ」の誕生を含め、少し過去に遡って時系列に沿ってご説明しましょう。
(※上記のプレスリリースをご覧になるとだいたいわかりますが一応)
もともと当社、株式会社シニアジョブは、代表の中島康恵が学生時代に起業し、卒業した2014年に登記した法人が、2016年に事業転換・社名変更して以来、ずっとシニア転職支援を事業にしている会社です。
ただし、今年8月までのサービス内容は、人材紹介と人材派遣。
つまり、シニアジョブの社員がシニア求職者と求人企業の間をつなぐサービスでした。
これが今年4月にサービス名を「シニアジョブ」から「シニアジョブAGENT」に変更。
ここが既に布石となっています。
そして満を持した今年8月、登場したのは、求職者が自身で求人に応募する「求人サイト事業」の、シニア専門求人メディア「シニアジョブ」でした。
求人メディアの詳しい説明は割愛しますが、つまり、これまでの人材紹介サービスそのものやWebサイトというノウハウの下地があった中で、かなり入念に準備され、求人メディアが誕生したわけです。
その入念な準備の中に「SEO」も含まれていたのです。
■「シニアジョブ」SEO報告会とSEO担当プロフィール
当然、求人メディア「シニアジョブ」の設計開発段階からSEOの戦略は盛り込まれていましたし、グランドオープンに向けても慎重かつスピーディーに最後の準備が進んでしたました。
メディアの設計開発段階から盛り込まれたSEO戦略は、今回のSEO担当のメッセージでも述べられていますし、グランドオープン前の準備の一つが、今回のSEO報告会を開く同期にもなった社外の協力会社というわけです。
つまり、SEOを含めたメディアのテストを行うために、一部の企業の協力を求め、その流れでオープンから1カ月後のSEOやマーケティング施策の報告を行った、というわけですね。
さて、そんな入念なSEOの戦略を立て、実装してきた当社のSEO担当は、本人の希望で今回のプレスリリースでも本名非公開ですが、非常に多彩で優秀な方です。
これも本人の希望で、前職などの経歴もかなりボカしていますし、趣味などもすべてを紹介できていません。
ただこの広報ブログでは、プレスリリースよりも多少詳しいSEO担当のプロフィール(本人記載の得意領域と趣味の全項目)を紹介しましょう。
【シニアジョブ SEO担当 S.K プロフィール】
東海地方出身。日本最大級のサービス業情報ポータルサイトのSEOを含めたマーケティング施策を担当し、2022年1月シニアジョブ入社。
得意領域:
・事業戦略に紐づいたSEOを軸とした集客戦略
・既存サイトのSEO(改善・リニューアル)
・新サイト立ち上げ時のSEO設計
・メディアデータ分析、アクセス解析
・運用オペレーション構築
・コンテンツ企画
趣味:
・SNS でトレンド収集、万バズを狙うこと
・おでかけして Google Maps のタイムラインを埋めること
・子ども(自分の娘)から学びを得ること
・体力の衰えを感じながら子どもと張り合うこと
これだけじゃないこだわりや趣味を紹介できないのが本当に残念です!
■シニアジョブSEO担当からのメッセージ全文
続いて、今回のSEO報告会で、SEO担当 S.Kがスピーチし、それを後日、本人がテキストに起こしたメッセージの全文を掲載します。
これも、プレスリリースでは割愛せざるを得なかったのが心苦しかったです。
まず大前提として、「シニアタイムズ」のような記事型メディアと、今回オープンした「シニアジョブ」のようなデータベース型サイトとでは、SEO の施策の考え方がまったくといっていいほど異なります。
通常、記事型メディアの場合は、Google をはじめとする検索エンジンにインデックスされるページ数というのは数百から数千程度であり、その記事単位でコンテンツの改善を図っていくという、「個」としての対策を主として実施していきます。
一方でデータベース側サイトの場合、インデックスされるページ数は数万から数十万、大手サイトだと数千万ほどにもなり、さらにデータが増えれば増えるほど、その数は無尽蔵に増加していくことになります。そうなると、「個」として対策していては途方もないため、「群」としての対策を実施していくことになります。そのためには、単にページ内のコンテンツだけを見ればいいというわけではなく、サイト全体の SEO のための戦略的設計が必要になります。前述の通り、ゾーニングが異なるので単純に比較はできないですが、あえて強調するならデータベース型サイトはより「スケールが大きい」SEO 施策が必要といえますね。
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データベース型サイトの SEO 施策の中で最も重要であるといっても過言ではないのが、クロール・インデックスの制御です。クロールというのは、検索エンジンがサイトの様子を見に来るというイメージです。そうしてサイト内を巡回していったあと、気になったページをメモ帳に記録していきます。これがインデックスです。その後、色んなサイトを訪問して記録したメモ帳を見ながら、どこが一番良かったかを決定して、検索結果の順位として反映させているわけですね。
それならサイト内を制限なしでたくさん見てもらったほうがいいんじゃないかと思うかもしれません。数撃ちゃ当たる作戦ですね。しかし、検索エンジンが持つリソースは限られていて、すべてのサイトのすべてのページをクロールするというわけにはいかないのです。そうなってくると、サイト運営者からすれば「ぜひここは見ていってほしいんです!」というおすすめページが生まれるわけですよね。それらのページを重点的に巡回してもらうようにして、イチオシのページをインデックスしてもらえれば、高い評価(順位)を受けられる可能性が上がるというわけです。
具体的な手法についてはテクニカルな言及になり過ぎるので割愛しますが、データベース型サイトではこの考え方が非常に重要で、常に掛け算的に生成されていく大量のページをコントロールして、いかに検索エンジンに効率よくサイト内をクロールしてもらうのか。これをできればサイトの立ち上げ時から継続し、内部の仕様について詳しいエンジニアの方や、レイアウト改善に長けているデザイナーの方などと連携して実践していくことが望まれます。
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そういう意味では、求人メディア「シニアジョブ」は非常に恵まれた環境でのスタートダッシュを切ることができたと思います。弊社のエージェント事業である「シニアジョブエージェント」もデーターベース型サイトであり、そちらで培ってきたノウハウがまず蓄積されていたこと。次に、サイト設計の開発段階からジョインできていたので、構造設計自体に SEO 施策を盛り込むことができたこと。そして、インハウスのエンジニア部隊が非常に優秀であること。驚異的なスピード感で実装していく彼らの力があったからこそ、さまざまな施策についてチャレンジすることができています。本当に感謝しかないですね。
求人メディア「シニアジョブ」はこれからさらに段階的に進化を遂げていくサイトです。サービス立ち上げ直後から狙っていけるキーワードもある一方で、ある程度規模が拡大してから狙っていきたいキーワードもあります。よくありがちなミスとして、単一のキーワードボリューム(検索回数の多さ)だけを見てしまい、市場の動向や競合性、難易度などを無視してビッグワードばかりを率先して狙うやり方。結局それだとなかなか成果が出ず、数値が伸び悩んでいくうちに施策に迷いも生じてきてしまいます。そうならないよう、サービスが今どのフェーズにいるのか、競合性がやや低めでこれなら自社でも戦っていけると思える領域はどこなのか。そこをきちんと見定めた上で、最大公約数的なターゲティングをしていくことが大切です。
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SEO は良くも悪くも、ゴールが見えない検索エンジンとの戦いです。ただ、検索エンジンが敵だということではなく、むしろ「ユーザーによりよい体験をしてもらうことを求め続ける」という同じ目標を掲げたパートナーであると私は感じています。アルゴリズムアップデートがあればそれを「また仕様が変わるのか、面倒だな」と思うのではなく「ユーザー体験を測る指標が増えたのか、よし改善していこう」と捉え、新しい知識としてモノにしていく。そして私たちがそうした指標をもとにユーザー体験の向上を追求していくことで、検索エンジンからの評価も高まっていく。そんな切磋琢磨し合える関係をこれからも続けていきたいですね。
この圧巻のボリュームとわかりやすい説明、柔和な口調をぜひご紹介したく、今回、広報ブログでご紹介しました。
もちろん、報告会の当日はこの前段に、SEO状況の具体的な説明があり、そこからこの説明があったわけですが、この説明をリアルタイムで聞いた参加者は頷くことしきりの状態でした。
今後もこのように、プレスリリースやメディアの取材でご紹介しきれなかったシニアジョブ社内の有益な情報を、この広報ブログでご紹介していきたいと思っております。
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