シニアジョブ広報ブログ

株式会社シニアジョブ(https://corp.senior-job.co.jp)の広報ブログです。

広報にとっても、難しい局面の新型コロナ対策

こんにちは。

シニアジョブ広報の安彦です。

 

テレワークをしていると、市の広報車が外出自粛を呼びかけて回っています。

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(写真はイメージです)

そんな中でも他社の広報担当さんやメディアの方との連絡は、電話やメール、SNSなどでこれまでとあまり変わらずに届きます。

皆さん試行錯誤しながら、アクションを考えていらっしゃるようです。

 

シニアジョブは配信代行サービスとしてPR TIMESを使っていますが、今朝PR TIMESからメールが来ており、「新型コロナウイルスに関連するプレスリリース上の表現について」というものでした。

https://prtimes.jp/common/file/20200410_PRTIMES_regulation.pdf

↑↑こちらからPDFが見れます。

 

内容としては、

  • 新型コロナウイルス予防に効果のあるものは実証されておらず、効果・効能を謳うものは薬事法上もアウトなのでリリースも不可
  • 既存のコロナ対策ページへのコンテンツ追加や、既存サービス・既存商品によるコロナ対策など新規性のないリリースは不可

といったところでしょうか。

 

広報施策の「工夫」といったレベルではすまない、便乗商法ならぬ便乗広報も、この現状では多いのかもしれません。

私もベンチャーでの広報歴が長かったので、上場企業のような教科書どおりの上品な広報ではなく、割と「なんでもアリ」の立場なので、気をつけたいところです。

 

もちろん、可能な範囲の便乗広報・・・もとい、「トレンドに合わせた広報」は、シニアジョブでも実施していて、例えば新型コロナウイルスに関するプレスリリースは、下記のとおり4本打っています。

 

2月27日

シニアジョブ、新型コロナウイルス対策で第1期新卒入社式の簡素化を決定|株式会社シニアジョブのプレスリリース

 

3月13日

シニア転職支援のシニアジョブ、内定取り消しを受けた新卒者を積極採用へ|株式会社シニアジョブのプレスリリース

 

4月2日

自社開発CO2濃度計のアラートでオフィスを換気、新型コロナ感染防止対策|株式会社シニアジョブのプレスリリース

 

4月7日

シニアが勤務する企業の新型コロナ対策を調査、テレワーク実施は1割程度|株式会社シニアジョブのプレスリリース

 

シニアジョブでのプレスリリースは、社長や他の方から「これ出して」と言われるよりも、広報から「これ出しましょう」というほうが多いのですが、今回の新型コロナウイルスに関しては状況が読めず、まさしく臨機応変な対応が求められました。

普段のプレスリリースももちろんそうですが、広報だけで勝手に出せるようなものはなく、こんな状況にも関わらず、決裁してくれた社長を始め、社員全員が協力してくれるので、迅速なリリースが出せています。

 

 

他社の広報担当さんとはよく、危機管理広報的なお話が話題に上りますが、こんな状況なので必ずしも社内にある情報もプラスのものだけではありません。

例えば、直近で出した新型コロナ関連のプレスリリース

prtimes.jp

などは、タイトルのとおり、アンケート調査の結果が必ずしも良いものでなく、シニアジョブの取引先企業にとってマイナスなのではないか、シニアジョブの取り組みが甘いと思われるのではないか、といった懸念もありました。

ですが、積極的に公開することにしました。

 

実際、リリースを出した当日に記事が出たJ-CAST会社ウオッチでは、シニアジョブに向けられた言葉ではないにせよ、タイトルに「大丈夫?」との言葉が入りました。

www.j-cast.com

 

しかしその後、BCN+Rでも取り上げられ、こちらの記事は拡散しました。

www.bcnretail.com

 

BCNで掲載された記事は、Yahoo!ニュースや、配信代行サービスの提携転載ではないlievdoor News(ざっくり言うと、が付くほう)にも転載され、拡散しています。

マイナスのレピュテーションを恐れずに配信して正解だったケースだと思います。

 

ちなみに、この他のリリースも、反響は出ています。

内定取消となった新卒者の積極採用に関するリリースは、メディアの方からの問い合わせや電話取材があったものの、クリッピングした感じでは掲載に至らず。

そのあとの、イロモノなのか真面目なのか若干微妙な(真面目です!)、CO2濃度計のリリースも取材につながり、掲載も決まっています。

CO2濃度計のリリースに関する特殊で面白い反響に関しては、また別の機会にご紹介しましょう。。

 

 

いつもどおり、まとめらしいまとめも無いのですが、一つ私から何かメッセージを出すとすれば、とあるメディアの編集長さんからいただいたメッセージ

「こうした状況下での広報戦略というのはなかなか難しいところもあると思いますが、各社なりに現在の社会状況に合わせた情報発信をしていただけるのはありがたいです。」

これに尽きると思います。

 

広報活動自体が非常にやりにくい状況なので

  • 活動が制限されているから現状維持
  • イベント中止や感染防止対策で会社の評判が落ちなきゃOK
  • コロナに関係ない他のネタでどうにか効果の高い発信を
  • テレワークでも仕事やイベントがなんとかなってよかった

 

といった広報の方向性になるのは、ある意味当然なのですが、それだけでは良くないかな、もう一工夫必要かな、と思っています。

 

シニアジョブでは、上でご紹介したリリースだけでなく、広報施策のウエイトの変更を行っていますし、それにともなう「次の施策」の仕込みも着々と進めています・・・